- おしらせ
今回の記事は、【かくれ脱水】についてです。
脱水症状予防対策のために、暑い時期には気を付けて水分補給を行う方が多いですが、脱水症状は時期を問わず起こります。
脱水症状は進行するまで、これといった症状が出にくいのが特徴で、本人や周囲がそれに気がつかず有効な対策が取れていない状態を「かくれ脱水」と呼びます。
発症しても気が付かず数日経っている例もあり、命の危険を伴うこともあります。
冒頭でも述べたように、脱水症は「暑い季節に起こる」というイメージが強いのですが、四季で気候が大きく変化する日本では年2回脱水症のピークがあります。
暑くなって湿度が上がり、発汗で体液が失われて脱水症が起こります。
寒く乾燥してくると風邪、インフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症が流行します。
発熱、下痢、嘔吐などで体液が失われると脱水症になりやすい状態になります。
また、空気の乾燥により汗が乾きやすく脱水していることに気が付かず、脱水症状を起こすことが多くなります。
脱水症はさまざまな状況で起こり、その前触れとなる「かくれ脱水」はいつでもどこでも起こります。
とくに注意が必要なシチュエーションとして
①屋内②運転中③熱中しているとき 3つががあります。
脱水症の多くは実は屋内で起こります。
冬期においては、乾燥した外気やエアコンなどによる暖房での室内の湿度の低下した環境があり、少しの運動や暖房による気温差から、実は汗をかきやすくなっています。
乾燥しているため発汗していることに対しての認知が低下し、水分補給を怠りがちになります。
また、冬になると食事で摂る野菜類が、水分量が少ない根菜類が多くなり、夏期と同じような量を食べていても食べ物から摂る水分が自然に減っていきます。
運転中はトイレに行く回数を減らすために水分を制限しがちになり脱水症のリスクが上がります。
「物事に“熱中”しすぎるとリスクが上がる」という側面があり、物事に熱中しすぎて水分補給が疎かになりやすいです。
軽度の脱水の症状として軽いめまい、口腔内の乾き、だるさがあります。
冬期の脱水は気が付きにくいので、毎日体重測定を行い、体重の増減をみるのがおすすめです。理由もなく体重が2%が減ると、脱水状態のサインです。
摂取量の目安としてよく言われるのは2Lです。
しかし、厳密には年齢や活動量など摂取量を正確に設定するのは難しいとされています。
そのため、特定の行動に合わせて、一定の量を摂取することで最低限の水分補給を習慣にしていくのがよいでしょう。
体重×40~50㎖=一日摂取水分量の目安
・就寝前、起床後
・食事前、食事後
・入浴前、入浴後
上記の行動の前後にコップ1杯の水を飲むのを習慣にする
いかがだったでしょうか??この記事を読んで心当たりのある方はもちろん、身近な方で当てはまる方がいらっしゃたら、ぜひ情報を共有していただき、万が一のリスクに備えることにつながればいいなと思っております。
最後までご覧いただきありがとうございました。