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60歳以上に起こりやすい腰痛とは?

腰痛は、国民の80%が一生のうちに体験すると言われる国民病です。
また、日本整形外科学会の調査によると、男性の57.1%、女性の51.1%が治療が必要な程の腰痛を経験しています。
若年者にも増えてきた腰痛ですが、やはり高齢者の方に多い症状です。高齢者の腰痛の特徴は、骨や軟骨、椎間板などに加齢による変形が起こっていることです。
今回は60歳以上に起こりやすい腰痛についてご紹介します。

高齢者の腰痛の特徴

これまで痛くなったことが無かったのに、60代になってからの腰痛で悩んでいるという方は多いようです。

適切な処置を怠り、定年後に一気に症状が悪化してしまう、という方もいらっしゃいます。

腰の痛みをかばいながら生活するうちに、膝や股関節など、腰以外の場所を痛めてしまう場合もあります。

高齢者の腰痛の原因は?

骨や軟骨の変形の理由は、加齢による摩耗、栄養吸収の低下、ホルモンの影響など様々ありますが、一番影響が大きいのは座り姿勢などの生活習慣です。年をとったこと自体が原因なのではなく、悪い姿勢などを長期間続けてきたことが、徐々に関節の変形を起こし、最終的には痛みを生じるようになってしまったと考えられます。
 

腰痛は、筋肉が硬くなるだけでなく、腰の骨(腰椎)や骨盤にゆがみが生じることで起こることが多くあります。

ただし60代以上の方の場合、それに加えて「筋力の低下」から来る腰痛も多くなります。

特に背骨や骨盤を支える筋肉などが減少すると、お風呂掃除や草むしりなど、今までは何でもなかったことで腰痛に発展してしまうことが多くなります。

高齢者によくある腰痛・脚の痛みしびれ(脊柱管狭窄症)

中高年の腰痛の原因として多いのが、脊柱管狭窄症です。この病気は、40歳代後半から多くなり、50~60歳代にかけて急増します。

背骨は脊柱と呼ばれ、椎骨が縦に積み重なってできています。腰の部分にある5つの椎骨を『腰椎』といいます。

腰椎の背中側には、縦に細長く伸びる空間があります。ここを、『脊柱管』といいます。脊柱管には、脳からつながる神経の束と椎骨と椎骨をつなぐ『靭帯』が通っています。

脊柱管狭窄症は、この脊柱管の周囲の骨が変形したり、靭帯が分厚くなったりして、空間が狭くなってしまう病気です。

脊柱管が狭くなると、馬尾やそこから脚へと枝分かれした神経根が、圧迫されてしまいます。

その結果、腰の痛みだけでなく、脚がしびれたり、動かしにくくなるなどの症状が現れます。

 

最も大きな要因は、加齢によって腰椎が変形したり、靭帯の柔軟性が失われ、分厚くなることがあります。また、椎間板ヘルニアが原因になることもあります。

脊柱管の狭窄は、背骨のどの部分にも起こる可能性はありますが、痛みなどの問題が最も起きやすいのは、腰椎です。

 

主な症状は、少し歩くと痛む『間欠跛行』(かんけつほこう)が現れる。

前かがみになると、痛みが強まる椎間板ヘルニアとは異なり、脊柱管狭窄症では、歩いたり、立ったりして、背筋が伸びた状態や、反り返った状態になると、痛みが強まります。

背筋を伸ばしたり反り返ったりすると、神経がより強く圧迫されてしまうのです。背筋を伸ばしたり反らしたりすると、痛みやしびれが強くなるほか、『間欠跛行』という症状が見られるのも、脊柱管狭窄症の大きな特徴です。

 

間欠跛行とは、少し歩くと痛みのために歩けなくまり、少し休むと、またすぐ歩けるようになる状態です。

脊柱管狭窄症の場合、歩くと脊柱が伸びて、神経が圧迫されて痛みやしびれが強くなり歩けなくなります。少し休んで前かがみになると、神経の圧迫が緩んで、症状が軽くなります。

 

治療として症状が出てから3~6か月は保存療法を行ってみる痛みに対しては、『非ステロイド性消炎鎮痛剤』や、神経の痛みを和らげる『抗うつ薬』『抗てんかん薬』を用います。

間欠跛行は、神経への血流をよくすると改善するため、『プロスタグランジン製剤』などの、循環障害改善薬を用います。それでも痛みが改善しない場合、『神経ブロック』の注射を行います。

そのほか、腰を温める『温熱療法』や、『コルセット』で腰を保護するなどの、治療を行うこともあります。

急性の強い痛みがなければ、運動療法を行って、腹筋や背筋を鍛えます。寝るときは硬めのマットを使用し、背筋を必要以上に伸ばしてしまううつ伏せ寝をしないようにします。

横向きで膝を軽く曲げて寝たり、膝の下に座布団を敷くと、腰への負担が軽くなります。高い場所に物を持ち上げたり下ろしたりするときは、背伸びをしなくて済むよう、踏み台を使いましょう。

また、かかとの高い靴を履くと、姿勢が反ってしまうので、安定性の高い靴を選びます。

まとめ

今回は、60歳以上の高齢者に起こりやすい腰痛ついてまとめてみました。

 

【てあつい】グループでの腰痛の治療は、筋肉の硬さや痛みを【手技療法】や【鍼灸(しんきゅう)治療】、【ハイボルト療法】で改善します。

また、猫背や骨盤のゆがみを【骨格矯正】で根本的に姿勢から改善します。また、不良姿勢で低下している深層筋【インナーマッスル】を強化するトレーニングなど

患者様の症状に合わせて様々な角度からご提案させていただきます!

Emaps株式会社

野田晋介

柔道整復師。福岡、神奈川、広島、山口での臨床現場において15年間、プロアスリートから3歳児まで幅広いクライアントのお困り事に真摯に向き合い課題解決のためのサポートを行なってきた。年間3500回以上の治療実績。現在は、山口県柳井市で患者様の不調、不満、不安に対して全力サポートを行いながら、『地域の方々の動ける身体づくりを応援し、身体も心も健康な社会の実現』をミッションに掲げ、地域コミュニティに向けて健康情報を発信し地域活性化を目指し日々奮闘中。長崎県出身。剣道三段。