腰椎椎間板ヘルニア 症状と対策

腰椎椎間板ヘルニア 症状と対策

今回の記事は【腰椎椎間板ヘルニア】についてです。臨床において腰痛でお悩みの方は非常に多く、その中でも、神経症状が伴う腰椎椎間板ヘルニアに苦しむ方は少なくないです。ヘルニアという言葉は耳にしたことがあるかもしれませんが、『実際ヘルニアってなに?』という方が多いのではないでしょうか?そんなヘルニアに関しての特徴や症状、予防対策についてまとめてみましたので、ぜひ最後まで読んでいただきたいです。

どんな人がなりやすいの?

腰椎椎間板ヘルニアの発症率は男性の方が女性の3倍以上多いとされています。好発年齢は若く、20〜30代が65%を占めます。また、事務職などの方と比べて、男性で重労働をしている人は、3倍の発症リスクがあることがわかっています。

ヘルニアってなに?

背骨と背骨の間には、クッション剤となる椎間板という組織が存在します。椎間板は、バームクーヘンのように繊維が何重にも重なる構造になっています。中心には、髄核と呼ばれるゼリー状の芯が存在し、重たいものを持ったり、体を捻ったりすることがきっかけとなり、髄核が椎間板から飛び出してしまう病態をヘルニアと呼びます。

どんな症状なの?

主に前かがみ動作で腰に痛みが走ります。この時、髄核は飛び出そうとするため、神経をさらに圧迫する場合があります。神経を圧迫している場合は、下肢の痺れや痛みが出たり、力が入らなくなることもあります。また、神経を障害されている場所により、痺れが出る場所や力が入らなくなる部位が決まるので、症状が出ている場所からどこにヘルニアがあるのかを概ね特定できます。
 

腰椎椎間板ヘルニアの予防対策とは?

ここではヘルニアにならないための予防対策となってしまった場合の対処法を含めて4つの方法をご紹介します。

 

 

下半身をうまく使う

ものを持ち上げる、拾うときに、膝を使わずにそのまま前かがみになっていませんか?

じつは、その姿勢がとても危険です。しっかりと膝を曲げ、下半身を使ってものを持ち上げたり、拾ったりするようにしましょう。

柔軟性を高める

日頃から太ももの裏や体幹のストレッチが重要になります。ストレッチは、反動をつけず30秒以上行うと効果的。この時に呼吸は止めずに行うことを意識しましょう。

体幹の筋力を鍛える

椎間板などを含めた骨格を支えるのは筋肉です。その中でも体幹(腹筋や背筋)の筋力がしっかりとある状態では、骨盤や背骨が安定します。トレーニングをする際は、無理のない負荷で、少し疲れる程度まで追い込むことを意識しましょう。

それでもヘルニアを発症してしまったら・・・?

まずは痛みが少ない姿勢になることが大切です。横向きに寝た状態が腰には一番負担が少ないです。脚の痺れから逃れられる姿勢を見つけていきます。
腰を反り返らす運動で、症状が和らぐ場合も考えられます。

まとめ

いかかだったでしょうか?腰痛でお悩みの方や今後不安を抱えている方は、ぜひこの予防対策を行動に移していただきたいです。また、『もしかしたら腰椎椎間板ヘルニアかも・・・』と思った方は、一度専門家に相談し、適切なアドバイスをもらうことをお勧めします。

尾野雄児

Emaps株式会社

尾野雄児

柔道整復師。学生時代より広島県陸上連盟認定のトレーナーとして活躍。広島、山口での臨床現場において9年間、老若男女問わず、幅広いクライアントに真摯に向き合い課題解決のためのサポートを行なってきた。現在は、山口県下松市にて整骨院で患者様の不調、不満、不安に対してサポートを行っている。『地域の方々の動ける身体づくりを応援し、身体も心も健康な社会の実現』をミッションに掲げ、毎月2回の体操教室を通して、健康を発信し地域活性化を目指し活動中。二児の父。広島県出身。趣味はアウトドア、ランニング

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