振動療法とは、関節の可動域制限や筋緊張の抑制、運動感覚再獲得などの施術目的に応じて、低速度で様々な振幅で全身の可動範囲を反復的に動かす他動運動を用いる施術方法のことです。
Miインパクトとは「振動」に着目した治療機器機器です。
大きな歪みや、不調の根源である初期段階での小さな歪みをメインに取っていきます。
その他小さな関節の動きを補助する施術でもあります。骨盤矯正は怖い、長年不調に悩まされているなどといった人にお勧めです。
今回は振動療法についてご紹介します。
筋・腱・皮膚などの組織内には、身体の位置や動きに関する情報をもたらす「固有受容器」と呼ばれるものが存在します(筋:筋紡錘、腱:ゴルジの腱器官、関節:関節の受容器、内耳:前庭迷路受容器など)。
固有受容器からの求心性線維は脊髄後根に入り、大脳皮質に伝わることで、固有感覚(身体の位置や動きを感知する能力)が機能します。
組織が損傷を受けると、固有受容器からの中枢へのフィードバック情報が減少するため、固有感覚機能が低下すると考えられています。
固有感覚機能の低下は、神経・運動器の協調機能に破綻を生じさせ、関節可動域制限、異常筋緊張、その他感覚障害などを引き起こす可能性があります。
運動技能にも大きな影響を与えることから、膝、足、肩など多くの部位で研究が進められています。
例えば、振動刺激が膝関節の筋紡錘の活動を引き起こし、運動野を活性化させて固有感覚の向上につながったという報告などもあり、固有感覚機能を回復させる方法としても、振動療法は注目されつつあります。
関節可動域制限が起こる原因としては、直接的因子と間接的因子があります。
直接的因子は、関節や周辺軟部組織、筋肉の器質的変化、伸展性の低下などに起因するものであり、いわゆる「関節が硬くて動かせない」ものを指します。
間接的因子の場合は、「関節が痛くて動かせない」ものです。
疼痛感覚の不随意な筋収縮を誘発し、直接的因子を増強するものを指します。
また、これらは1つの要因によって起こるのではなく、複数の要因が合わさることで関節可動域に制限がかかっていることが多くあります。
関節可動域の制限を軽減するためには、組織柔軟性と短縮筋の伸展性回復、異常筋緊張緩和、疼痛・炎症反応軽減、組織の遊び回復に対する筋や周辺組織へ筋膜リリースや軟部組織モビライゼーションなどを行う必要があります。
また、関節構成組織への負担軽減、関節軟部組織への血流促進・栄養供給などを目的として、関節および軟部組織に対する振動刺激を行います。
※軟部組織モビライゼーションとは、
神経系、筋系、リンパ系、循環器系に働きかけて効果を生み出す徒手的操作のこと。指圧療法もこの1つ。
関節可動域制限の原因の一つとして、関節周囲筋の筋緊張亢進が知られています。
筋緊張は、神経支配されている筋に持続的に生じている緊張状態のことです。
姿勢の保持や、消化器官、血管の収縮状態の維持ができているのは筋緊張によるものです。
筋緊張には、筋肉を支配する神経による神経原性のものと筋肉の活動による筋原性のものがあり、例えば骨格筋は神経原性で、姿勢保持のため筋肉が収縮状態を維持しています。
振動刺激が筋緊張を抑制するメカニズムとしては、脊髄内の介在神経細胞を活性化し、シナプス前抑制が働くことで筋緊張が抑制されます。
例えば、膝蓋骨へ80Hzの振動刺激を与えるとヒラメ筋の筋緊張が抑制する研究結果が発表されている一方で、振動刺激によって当該筋の筋紡錘が興奮し、
刺激された筋は持続的に収縮を行うという報告もあるため、振動刺激に対する骨格筋の反応の違いには、振動刺激の周波数や振幅、刺激時間などの刺激条件が影響している可能性が示唆されています。
このような研究を受け、接骨院でも振動療法を行えるよう施術者向けに開発されたのが「振動療法機器M.Iインパクト」です。
M.Iインパクトは、1~100 Hzの振動刺激を与えることが可能です。
関節に振動を加えることで適度な緩みを作り、治るという過程でまず必要となる、動きを作ります。
可動域を広げるとともに、肩こりや慢性痛、不眠といった症状にお悩みの方にも効果が期待できます。
人間の身体にある関節には適度な緩みが必要です。緩みがないと関節の可動域が制限されるといった不具合が生じてしまいます。
痛みがある場合、実はすでに治癒しているにも関わらず、身体が「痛い」という記憶を引きずり勘違いしている、"慢性痛"の可能性もあります。
また、日常生活の中で起こる骨格や筋肉の0.01ミリほどのわずかなズレが、姿勢のゆがみや腰痛、肩痛などを引き起こします。
また、関節への振動刺激だけではなく、軟部組織モビライゼーションを目的とした筋への振動刺激としても活用することができます。
強さ・速さをそれぞれ8段階に設定することができます。多彩な施術パターンで『振動』によるきめ細かい施術を実現します。
ピストル型と二股の形状で、18mm、30mm、44mmの3つのアタッチメントヘッドを備え、施術家のこだわりに応えます。
300ストロークを越えると自動で一時停止される、安全性を兼ねた日本製の振動療法機器です。
アタッチメントヘッド、強さ、速さを調整することで、カイロプラクティック(またはアクティベーター)の理論を用いた骨格調整にも使用でき、患者さまを苦しめる原因となるズレにもピンポイントでアプローチが可能です。
・正座が辛い
・肩が痛くて上がらない
・足首が硬い
・腰を後ろに反れない
・股関節が硬い
・手足のしびれがある
・夜なかなか眠れない
・慢性痛がある
・自律神経の安定
・姿勢が悪い
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