肩こり(首こり)がある方の多くが気にする不良姿勢。
対策としてパソコンのディスプレイの位置、座り方、スマホの持ち方などを自分なりに工夫している方も多いようです。
特定の筋肉が過剰に働いてしまう姿勢は首こり・肩こりに直結するので、その対策として姿勢を意識することは間違いではないのですが、
姿勢には気を付けているけど首も肩もツラい・・・
という方が沢山いるのも事実。
特にパソコンやスマホの長時間使用など、目を酷使する人が肩こりを改善するには姿勢の修正だけでは不十分だと考えるべきです。
今回は日常で使っている目の動き(眼球運動)と肩こり(首こり)の関係についてご紹介していきます。
日常生活で、知らず知らずのうちに目を使っています。
目で何かを見るということは、それに伴って頚部運動も起こっています。
目で何かを見るときに目だけを動かして見るということはしません。
そのため、PCのディスプレイの位置、座り方、スマホの持ち方などをなどちょっとした環境が原因となり首の筋肉のバランスに異常が出てきてしまいます。
特に頚部運動は伴わずとも眼球運動により収縮するのが後頭部と第1,第2頚椎の間にある小後頭直筋・大後頭直筋・上頭斜筋・下頭斜筋で,いわゆる後頭下筋群(こうとうかきんぐん)と言われている筋群です。
後頭部(首と頭の付け根)を指で触りながら目を左右に動かすと、首と頭の付け根にある筋肉も一緒に動いていることが確認できると思います。
これは人の身体でシステム化されていることなので、誰にでも同じことが起こります。
この後頭下筋群が過緊張状態になってしまうと,第1,第2頚椎といった頚椎の上の部分の動きが制限されてしまいます。
動きが制限されるとどうなるかですが,脊椎全般に通じるところでどこかの動きが悪いと他の部分でカバーします。
つまり,頚椎の上の部分が動きにくいとなると下の部分でカバーします。
そうすると下の頸椎にかかる負荷が大きくなり,二次的に痛みが出てくることもあります。
首の後ろの筋肉はいわゆる肩こり筋肉である「僧帽筋」と繋がっているので、首の後ろの筋肉が硬くなると僧帽筋にも影響を及ぼします。
そのため、目を頻繁に使い、疲労が蓄積している方は肩こりになりやすくなります。
首,肩こりといえば、僧帽筋や肩甲挙筋など、後頭部や頚椎から肩、背中にかけて付着している大きめの筋肉が代表的ですが、近年は目の疲れや首猫背と併せて後頭下筋群も注目されています。
後頭下筋群は頭蓋骨と首の骨との間をつなぐ深層の固有背筋の一部の小さな筋肉群です。
僧帽筋の奥にあって同じく固有背筋である頭板状筋や頭半棘筋の、さらに下層にあります。
後頭下筋群は頚椎1番あるいは2番と後頭部とを繋ぐもの(大,小後頭直筋や上頭斜筋)と、頚椎1番と2番との間にあるもの(下頭斜筋)とがあって共同で作用して頭部の後屈(伸展),側屈,回旋の動きに関わっています。
そして、頭や首の動きを伴わなくても、視線だけをキョロキョロ動かす(眼球運動)ことで後頭下筋群の収縮が起こります。
つまり、PCやスマホなどの近くの画面を見続けることや、そのときに姿勢が悪い・いわゆる猫背になっていることが、後頭下筋群を常に使って固くしてしまう原因になっていると言えます。
さらにストレートネックといわれる状態は、頭部の重さ負荷を緩和する首の生理的前弯が消失しているということなので、顔が前に突き出るほど、頭を後ろから引っ張って支えようとする後頭下筋群の負担は大きくなっ
てしまうと言えます。
また、後頭下筋群に問題が起こると、関連痛が後頭部〜こめかみ・目の奥に出ます。
これが頭痛として感覚されているケースも少なくないようです。
体の表層に近いところが痛む場合は痛みを限局的に感じますが、後頭下筋群は深部なので、痛む範囲が漠然として広く感じられる傾向もあります。
後頭下筋群のセルフケアとしては、仰向けに寝て、うなずくように小さく顎を引く、ゆっくり「イヤイヤ」をするような動きで首を左右に振るなどが効果的です。
日常、PCやスマホの画面を見るときに頭部を胸より前に突き出したり、顎が上がったりしていると、後頭下筋群の緊張は強くなりますので、姿勢を正すことも大切です。
後頭下筋群に問題があるときは、頚椎1番あるいは2番の動きが制限されています。
後頭下筋群は支配神経も頚神経(の後枝)なので、これら上部頚椎や頭蓋骨のゆがみを矯正することで、付着部の可動制限負荷ストレスだけでなく神経のはたらきも改善されてリラックスしやすくなり、姿勢改善のきっかけにもなります。
【てあつい】グループでの首、肩こり・後頭下筋群の治療は、筋肉の硬さや痛みを【手技療法】や【鍼灸(しんきゅう)治療】、【ハイボルト療法】で改善します。
また、猫背や骨盤のゆがみを【骨格矯正】で根本的に姿勢から改善します。
また、不良姿勢で低下している深層筋【インナーマッスル】を強化するトレーニングなど
患者様の症状に合わせて様々な角度からご提案させていただきます!
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