今回の記事では、首の痛みの原因を知ることができる簡単検査法をご紹介します。放っておくと重症化・慢性化しやすい首の痛み。つらい症状がでたり、手術が必要になる前に今回の記事内容を是非参考にしてみてください。
今回ご紹介する検査法は以下の4つです。1つの検査で複数の可能性を示唆することもありますが、今回はわかりやすく簡潔にまとめさせていただきます!
頚椎部筋挫傷および関節捻挫(筋肉や関節のトラブル)
・オドノヒュー検査
頚椎部神経障害(神経のトラブル)
・スパーリングテスト
頚椎部血管血流障害(血管のトラブル)
・バレ・リーウー徴候
検査 法: 腰掛け座位で、患者に全運動範囲の側屈を左又は右へ、抵抗に打ち勝つように指示
する。次に、患者に力をぬかせて、検者が全運動範囲の側屈を行う。
理論的根拠: 抵抗に打ち勝とうとする時の痛みは挫傷を、受け身の時の痛みは、捻挫を意味す る。
(注)この操作は筋肉組織か、又は靱帯かの鑑別診断に単独あるいは連携している関
節に対して利用できる。抵抗を加えた時は筋肉が、受け身の時は靭帯が関係している
-1-
H18.12.31
○頚椎骨折
ことをよく理解し、この操作を修得すれば、挫傷か捻挫あるいはその合併症があることを
スパーリングテストは、頚椎(首の骨)の神経根圧迫を評価するために使用される検査手法です。主に頚椎神経根の圧迫によって引き起こされる頚痛や頭痛などの症状を評価する際に行われます。
以下は、スパーリングテストの一般的な手順です:
患者の姿勢:患者は座った状態で、頭と首を正しい姿勢で保ちます。
首の側屈:医師は患者の頭を側に傾けます。通常、症状のある側に傾けます。
頭の圧迫:医師は傾けた頭をやや下に向かって圧迫します。この圧迫により、頚椎の神経根に圧力がかかります。
症状の評価:患者は頭痛、頚痛、放散痛、知覚異常などの症状を報告します。また、神経根圧迫によって起こる筋力低下や知覚異常も評価されることがあります。
スパーリングテストは、頚椎の神経根圧迫を評価する際の一つの手法ですが、診断や治療の判断を単独で行うものではありません。他の検査や病歴の評価と組み合わせて総合的な判断が必要です。
椎骨動脈(しいこつどうみゃく)は、頚椎(首の骨)の内側を通って脳に酸素と栄養を供給する重要な血管です。
バレ・リーウ徴候は、椎骨動脈の狭窄や閉塞、圧迫などが原因となり、頭痛やめまい、視覚障害、聴力障害などの症状を引き起こすことがあります。これらの症状は、頚部の特定の動作や姿勢(例:首の後屈や回旋)によって誘発されることが特徴です。
バレ・リーウ徴候の評価には、特定の診断テストが使用されます。一般的なテストには、頚椎の特定の動作を行った際に症状が誘発されるかどうかを確認する「頚椎捻転試験」や「頚椎後屈試験」などがあります。また、神経学的な評価や画像検査(MRIなど)も行われる場合があります。
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